【80代女性。右鎖骨骨折】

駅で気分が悪くなり、転倒して受傷。近所の病院でMRIを撮り、鎖骨基部骨折と判明しました。
以前当院へ通院していたのを思い出し、当院を受診。

【色々な症例とエコー画像】

【膝蓋骨骨折】

75歳、男性。
階段で転倒して受傷したとの事。
来院時、膝がかなり腫れており、歩くのがやっとで入室する。
骨折を疑い、エコー撮影すると、パッキリとお皿が真っ二つに割れていた。これは観血的に処置するしかないので近所の整形外科を紹介する。後で大きな病院を紹介して、観血的に手術したとの報告をいただく。

【膝蓋骨骨折2】

73歳、男性。
自転車で転倒し、膝を強打して救急車で運ばれて入院し、ワイヤで固定するOPをし、退院。
3か月経って来院。膝蓋骨表面はまだ開いている(9mm)が、中の方はだいぶ骨化してきている。
病院に通っているとの事なので、そのまま続けるようにお話する。





(4週間後のエコー画像)

骨折部の離開部分に骨芽組組織がかなり出現して順調に落ち着いてきている。

周囲の腫脹もだいぶひいてきている。もう少し。


































エコー画像でも鎖骨基部の骨折が観察されました。MRIと比べても遜色ないほど、はっきりくっきりと骨折部が観察出来ます。骨折部上部に腫脹と内出血が見られます。

エコーの良い点は電源を入れれば、すぐに患部の様子を良く観察出来、しかも被ばくの心配が全くない事です。また、動かしながらの観察も出来る為、筋断裂もはっきりと見る事が出来ます。

(1か月後のエコー画像)
かなりバラバラ感のあった骨折部がまとまり、断端の離開も3ミリと計測して出ています。バラバラ感のあった短軸画像も、ほぼまとまってきているのが観察されます。
このように骨の癒合が進んでいくのを観察出来ますので、治癒の予測が出来ます。この方は、2か月で治癒されました。

(1週間後のエコー画像)

腫脹は少し引いてきているが、骨折部が固定力不足により、3.3ミリ程度離開している。

バストバンドを勧めるも、苦しくて嫌だというので、テーピング処置を継続する。

【90代女性。足拇趾基底部骨折】

つまづいて足の親指を受傷。
最初は捻挫と思って湿布を貼っていましたが、痛みが取れないので当院を受診。

エコーを撮ると長軸、短軸ともに骨の不連続性とエコーの侵入を認めました。(赤丸)
固定は嫌だというので、テーピング処置をしました。

【肋骨骨折】
80代男性。酔って自転車に乗ったところ、ふらついて転倒し、受傷。本人は大した事ないと思っていたが、2.3日して段々痛くなって来た為、当院を受診。

エコーで圧痛箇所を観察すると、骨折線を描出。骨折線の上に内出血による低エコーも見られる。バストバンドは苦しくて嫌だというので、テーピング処置にて固定する。

(一か月後のエコー画像)

少し曲がっていますが綺麗についています。この曲がりも数カ月のうちに徐々に元に戻っていき、気にならない程度になります。

骨折部の離開は落ち着いている。

周囲の腫脹が順調にひいてきている。

骨芽組織が少しずつ出現している。

(3週間後のエコー画像)

(2週間後のエコー画像)

動き過ぎないようにアドバイスしていたせいか骨折部の離開もやや改善し、2.5mm程度に落ち着いてくる。

ホットマットとSSPの後、マッサージを施術する。

腫脹もだいぶおさまってきている。

【足拇趾IP関節脱臼のエコー画像】
30代男性。
サッカーで相手と交錯して、足を蹴られたという事で来院されました。

ただ3か月以上も前の怪我というので、整復を試みましたが、いかんせん、動きませんでした。
病院を紹介して終了しました。